地質名所

禾積淵

謙齋 鄭敾もやり過ぎることはできなかった秘境、禾積淵 ファジョクヨン(名勝第93号)

キョンギド ポチョンシ クァニンミョン サジョンニ 67

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ファジョクヨン(禾積淵)は嘆きの川岸に13mの高さに聳え立っている花崗岩をいう

昔から花崗岩の岩がまるで稲の束を積み上げたようで付けられた名前だ。 このような禾積淵は,写実的な表現技法を創案し,新しい画法の時代を開いた真景山水画の大家である謙斎·鄭敾が金鋼山遊覧の途中,ここに立ち寄って禾積淵を画幅に収め,現在澗松美術館に所蔵されている"海岳殿新帖"の中にこの絵がある。 また,三淵·金昌翕の詩文集にも禾積淵の素敵な風景を紹介し金昌翕ている。

  • <'謙齋·鄭敾'の'禾積淵'>
  • <'三淵金昌翕の'三淵集'>
<三淵集>-三淵金昌翕収の詩文集

高い岩のそちらにそびえ立つ絶壁
曲がりくねった水蹄がそれほど黒いから,龍が伏せた釘だ
偉い調和よ, 漂うばかりに力を尽くした
日照りに祈れば応じて,雲はふと岩を覆う。
東州の野原に秋の穀物の山のように積まれている

そのほかにも,禾積淵の霊験の気運以て朝鮮時代の国家祈雨祭が行われました。

禾積淵の祈雨祭の再現行事(2015年)

ファジョクヨン(禾積淵)の地質は中生代白亜紀時代の花崗岩で知られたミョンソンサン花崗岩が河川の浸食作用によって生成されたことで周辺には様々な岩石が分布するが、花崗岩(ファジョクヨン)を覆った第4期時代の玄武岩と貫入されて現れる流紋岩、安山岩、酸性岩脈などが観察される

  • 多孔質玄武岩と怪像の玄武岩
  • 花崗岩とこれを貫入した柳文岩

また,玄武岩が冷めて生成された柱状節理,貫入された柳門岩に捕獲された花崗岩(捕獲岩),河川の流れ方向が分かる玄武岩の浸食面,河川侵食によるポートホールやグルーブなど,様々な地質構造や地形が観察できる。

柳門岩内に捕獲された花崗岩,柱状節理と板状節理が発達した玄武岩
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