地質名所

東幕里凝灰岩

空から落ちてきた石の粉 東幕里凝灰岩

キョンギド ヨンチョングン ヨンチョヌブ トンマクリ 198

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凝灰岩とは,火山から噴き出した岩石が堆積してできた岩石のことであろう。 東幕里一帯で凝灰岩が広く現われるのは,この付近で火山活動が活発だったことを示す例になる。 火山が噴火し,火山灰や火山炭などが空中に上昇して地上を流れる溶岩と会って一緒に堆積したのが東幕里(トンマクリ)の凝灰岩である。 東幕里の凝灰岩周辺には絶滅危惧種である"タツタソウの棲息地"もある。

ここの北東部にある鐵原(カンウォンド・チョルウォン)地域から地藏峰(標高877m)と東の種子山 (海抜642m)一帯の高い高山地帯がすべて火山岩類に属する鐵原盆地地域だ。

出典:漣川地質図幅(1:50、000)

鐵原盆地は新西角礫岩をはじめ,安山岩,凝灰岩などの中生帯白亜紀火山岩流を通じ,当時の火山活動が活発に行われたことが分かる。

そして,北鉄原地域に凝灰岩を構成している粒子の大きさが大きくなる現象が見られるが,これは火山が爆発した火口が鉄原の方にあったという証拠を提供する。

東幕里凝灰岩は,暗灰色ないし灰色の火山碎屑岩で,火山灰(ash)と火山力(lapilli)からなり,火山会が優勢な凝灰岩と火山力が優勢な火山力凝灰岩(lapilli tuff)から構成される。 火山力は,淡赤色の岩片と暗緑色の浮石片,そして結晶片で構成されており,浮石片が長く伸び,ピアメ(fiamme)を形成した溶結凝灰岩(welded tuff)が観察される。 また,火山灰(volcanic ash)と石英·長石類で構成されている珪長質微粒(felsic microlite)が土台(matrix)を形成し,岩片·石英·長石結晶片·そして浮石片が分布している。

  • 東幕里凝灰岩、貫入岩体
  • 浮石が押して作られたピアメ
東幕里凝灰岩の顕微鏡薄片写真-3(Scale bar:1mm、QCF:石英結晶片、PCF:斜長石決定片、Fm:ピアメ)
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